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CASE STUDY最新の事例

2021.04.20
対象
非矯正による噛み合わせなど口腔機能の改善
期間
3年

患者データ

上顎前突、口呼吸、発音障害……。子供のうちに改善し、健全な口腔機能を育む

近年、とても増えているのがお子さんの口腔機能の発達不全です。柔らかいものを中心とした食生活、哺乳瓶の使用などによって歯や顎がしっかり育っていないケースが多く、それが上顎前突(出っ歯)、口呼吸(浅い呼吸)、発音障害などの原因になっています。

治療の背景

小学生の B さんは、上顎前突(出っ歯)、口呼吸(浅い呼吸)、発音障害など心配な症状が現れていました。これらの主な原因は、歯や舌、顎などの口腔機能がしっかり育っていないことにあります。また、B さんには先天的な歯の欠損もありました。そのため、周りの筋肉に押されて口の形が V 字になり、舌も本来の動きができなくなるなどし、上顎前突、口呼吸、発音障害を引き起こしていたのてす。

治療方針

幸い B さんの場合、まだ8歳ということもあり、抜歯やワイヤーなどによる矯正をせずとも、改善できると判断。口育トレーニングや簡単な装置(筋機能矯正装置)を使って改善を図ることにしました。

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治療経過

1.あいうべ体操

あいうべ体操は、舌をはじめ、頬、唇、顎といった口腔周囲筋(口周りの筋肉)を鍛えるもので、口呼吸の改善などに役立ちます。口呼吸から鼻呼吸になること で、免疫力のアップ、ドライマウスや口臭の改善、虫歯や歯周病の予防などに効果があります。

2.装置による機能改善

筋機能矯正装置を使い、不必要な力がかからないようにし、舌もスポットと呼ばれる本来の位置に収まるように促します。このことで、正しい咀嚼、嚥下、呼吸ができる口腔機能を育みます。

3.食育&食べ方指導

しっかりとした咀嚼、嚥下ができる口腔機能を整えた後は、管理栄養士による食育、食べ方指導も行い、体全体を健康にしていきます。

ビフォー・アフター

治療前と治療後での状態を比べてみましょう。

治療前

治療後

リスク

患者さんが治療内容を理解せず、または治療に協力しない場合や、経済的に負担が大きすぎて支払いが難しい場合、または子供の発育段階によって治療の段階やステップが異なり、長期間の経過を要する場合があります。

成人になり、骨格性の問題がある場合は外科的処置が必要となることがありますが、副作用は通常ありません。

総括

生活が便利になり、あまり硬いものを食べなくなったり、母乳ではなく、哺乳瓶で育つお子さんが増えています。人の乳首なら赤ちゃんの口がしっかり吸い付くことができ、鼻からの呼吸が促されます。哺乳瓶ですと人工のものですからどうしてもしっかり吸い付くことができず、口から呼吸してしまうようになります。これらのことが原因となり、現代のお子さんの多くが口腔機能の発達不全になっています。お子さんのうちに口腔機能を正常な状態に戻すことはとても大 事なこと。何か問題点が見つかったら、早い段階での受診をおすすめします。

治療回数

36回

費用(※自由診療となります)

220万
(検査・診断、処置費用等を含む)⁡

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